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カレッジベースボール ユニフォーム論評

26 12月 , 2019  

たくみです。

先日、Twitterにて、カレッジベースボールに詳しいあまなつさんの投稿を拝見し、2019 D1 Uniform Voting Tournamentという人気投票が行われていることを知りました。

 

野球と服(ユニフォームだけど・・)といえば、あだすやん!ということで、古着業界で働く私が、独断と偏見と経験と知識で、各校のユニフォームを評価し、TOP4とWORST4を発表していきたいと思います。なかなかカレッジのユニフォームに注目する機会も無いので、私としても楽しみ。

 

このトーナメント、下記3つの組織が協力して行っているイベントのようです。リンク先インスグラムアカウントのストーリーにて12月13日〜20日(日本時間ではおそらく21日まで)の期間、投票できるので皆さんもどうぞ。College Baseball Hub(@collegebaseballhub), Prospect Dugout(@prospectdugout) and Foul pole Sports(@foulpolesports).

 

ちなみに2019 D1 Uniform Voting Tournament では64校に絞られていますが、D1の大学は本来299校ほどあるようです。64校はNCAAトーナメントに出場したチームをそのまま採用しているそうです。

 

こちらのリンク先で64校のユニフォームを確認できるので、みなさんもご覧になってください。 https://www.collegebaseballhub.com/post/2019-d1-uniform-voting-tournament

 

NCAA - アメリカ(実はカナダも)の大学、カレッジのスポーツ組織。
D1 - Division 1 の略。D1,D2,D3とあり、D1が最も競技レベルが高い。エンターテイメントとしても、最もレベルが高い。

 

さっそく、評価項目を決めてみました。

評価項目:

色のバランス      -  スクール(チーム)カラーの配色のバランス
シェイプ             -  ユニフォームの形、ストライプやラインのデザイン
バリエーション  -  ホーム、ビジター、オルタネートのバランス
ロゴ       -  ロゴのデザイン
ブランド力          -  オリジナリティ、伝統的デザイン、クリエイティブさ、ファッションへ落とし込みやすさを合わせてブランド力と表したもの
総合評価              -  全項目の点数を足して、項目数で割っただけのもの

トーナメントに使用されている画像、3パターンのユニフォームを1つのデザインとして総合的に、1(ダメダメ)〜5(最高)で評価していきます。

*実際には、画像にある3パターンのユニフォーム以外のユニフォームもあるのかもしれませんが、今回は画像のユニフォーム3種類に限定して評価していきます。

 

それでは、TOP4の発表。

4位 UCLA Bruins (カリフォルニア大学ロサンゼルス校)

画像4

UCLAといえば、水色&黄色が特徴。右の白基調のユニフォームはシンプルだし、縁取りラインもかっこいい、ジャージー単体なら1位でいい。左のピンストライプも無駄なデザインもなく、かなり良き。補色なので水色と黄色はバランスがいいのだが、この水色、なんとも掴みどころのなく気持ち悪い。笑(画像では青にも見えるが実際はぬめ〜っとした水色)中央のユニフォームはその水色が全面に出ていてとても悪い。そもそもスクールカラーが青と黄色だったなら1位でもいい。それでも中央のユニフォームが足を引っ張るが。

色のバランス - 3 シェイプ - 4
バリエーション - 4 
ロゴ - 5
ブランド力 - 4
総合評価 -  4

 

3位 Arizona State Sun Devils (アリゾナ州立大学)

画像1

左のユニフォームは、1960年代以前に使用されていたウール生地のビジターユニフォームを意識したであろう、ごま塩柄を採用。古風なスクールカラーのエンジ&黄土色にうまくハマっている。右のユニフォームも70、80年代に使用されていた、Vネックのプルオーバーにゴムベルトのパンツがスクールカラーとマッチしている。中央のユニフォームは黒が全面にでており、他ユニフォーム、スクールカラーとのバランスがまったく取れていない。チーム名はデビルズではあるが、キャラクターロゴもエンジ色だし、黒を使う必要はない。ヘンリーネックもダサさを際立たせている。せめてオルタナティヴだと信じたい。中央のユニフォームがなければ1位でもいい。

色のバランス - 4 シェイプ - 4
バリエーション - 4 
ロゴ - 5
ブランド力 - 4
総合評価 -  4.2

 

2位 Clemson Tigers (クレムソン大学)

画像2

中央のユニフォームがホーム用だと思われるが、紫とオレンジという派手なスクールカラーをうまくまとめた素晴らしいデザインだ。右のジャージーは、強い色である紫が全面に押し出されているにもかかわらず、ロゴを白で縁取り、パンツにオレンジ&紫のラインを使用しバランスを取ることで、紫のしつこさを抑えている。この2つのユニフォームがあるおかげで、難易度の高いオレンジのジャージーがあっても、全体としてのバランスを保っている。ただ、個性の強い2色により、帽子やジャージーをファッションに落とし込むことは簡単ではない。トラの肉球ロゴがかわいい。

色のバランス - 4 シェイプ - 5
バリエーション - 5 
ロゴ - 5
ブランド力 - 3
総合評価 - 4.4

 

1位 North Carolina Tar Heels (ノースカロライナ大学チャペルヒル校)

画像3

どれも、ほとんどスクールカラーの水色と白のみを使用した統一されたデザイン。左のユニフォームは紺を多めに使用しているが、水色と白との相性も良い。中央のユニフォームはノースリーブジャージーを採用しているが、無駄のないデザインと、水色&白の爽やかさにより、ダサダサノースリーブジャージーにもかかわらず、秀逸なものとなっている。水色はファッションに落とし込みづらいが、女性であれば、夏のビーチなどの水辺で爽やかに着こなすことができそう。非常に使いづらい水色をスクールカラーに持つというハンデがある中、美しくまとめたデザイン力で、1位。

色のバランス - 4 シェイプ - 5
バリエーション - 5 
ロゴ - 5
ブランド力 - 4
総合評価 - 4.6

 

TOP4の総括:

かっこいいユニフォームを選ぶつもりが、そこはなかなか、さすがカレッジ、あまりかっこよろしくなかった。笑 かっこよさランキングというより、デザイン頑張ったランキングになってしまった。やはり、MLBのデザイナーとはやはり差があるのだろう。歴史がある大学は、外さない色のバランスと素晴らしいロゴ、マスコットを持っていることが多いが、それらを活かせていないチームが多い。ジャージーを売りたいのか、オルタネートユニフォームまで作る気持ちも分からないでもないが、自らブランド力を下げている場合がほとんど。ユニフォームの素材も薄っぺら気味で、もちろんMLBのような刺繍をほどこしたユニフォームもなく、重厚感がない点も気になった。大学にMLBチームほどの資金があるわけでもないので、デザインレベルもMLBを頂点としたハイエラルキーがあると思えば当然だし、それもある意味美しい関係性ではあるが、伝統ある大学には、オルタネートユニフォームなどにお金をかけず、刺繍を採用し、無駄なデザインを削ぎ落とすなどして、ユニフォームに威厳をもたせてほしいと、個人的に思った次第。

 

それでは、お楽しみWorst4の発表。

4位 Omaha Mavericks (ネブラスカ大学オマハ校)

画像5

中央と右のユニフォームは可はなく不可は多少あり、という感じで、さしてひどくはないが、左のジャージーがずば抜けてひどい。単体なら最下位でもいいくらい。まずVネックのプルオーバー、これはなかなかどうやってもかっこくよくなりづらい。前述した70、80年代スタイルにユニフォーム全体をデザインすれば吉ともでるが、近代的なデザインの牛さんロゴでとどめを刺している。草野球でもこんなひどいデザインにはなかなかお目にかかれない。これもせめてオルタネートのユニフォームであることを祈る。

色のバランス - 4 シェイプ - 3
バリエーション - 2 
ロゴ - 1
ブランド力 - 2
総合評価 - 2.4

 

3位 Mercer Bears (マーサー大学)

画像6

黒&オレンジはファッションとしては、かなり難しい色だ。ひたすら売れない、おしゃれにまとめづらい。野球のユニフォームも例外ではない。まず、右のジャージーは肩周りに謎のデザインが施されていて、完全にこじらせている。中央のジャージーは3つの中で一番まともだが、黒とオレンジを全面に出して自らの首を絞めている。黒オレンジのチームは第三色として白を使うべきだ。ヘンリーネックも足を引っ張っている。左のジャージーは迷彩が施されていて、このトーナメントを放棄していると言っていい。迷彩を用いたオルタネートジャージーは時々見かけるが、軍人リスペクト的なことなのだろうか。それならわからなくもないが、私の知る限り、この迷彩はアメリカ軍ではいまだかつて採用されたことはない。黒オレンジのハンデがでかいので3位にとどめた。最下位と思ってもらっても構わない。

※ちなみに黒オレンジの好例がこちら。Oklahoma State Cowboys (オクラホマ州立大学)のこの3パターンは黒オレンジ界の最高峰の1つと言ってもいい。

画像7

色のバランス - 1 シェイプ - 3
バリエーション - 1 
ロゴ - 2
ブランド力 - 1
総合評価 - 1.6

 

2位 Creighton Bluejays (クレイトン大学)

画像8

まず、マスコットロゴがひどい。中央のCと混ぜたロゴもひどい。左と中央のユニフォームの配色も悪い。せっかくスクールカラーの白&青というポテンシャルの高い色を持っているのに、紺色を使いすぎて、その良さを台無しにしている。右のユニフォームには地獄のキャラロゴもなく白基調なので、一番マシではあるが、首元から腕にかけての青いラインが良くない。ナイキにこのパターンのジャージーがあるのだろう、他校でも使用されていた。なかなかかっこよくなりえないので、採用は控えたい。第三色の紺色の配色も悪い。ポテンシャルの高い白&青を使用してこの出来は、やっちまっている。まったく褒めるところがないので、Vネック、ボタンアップ、ヘンリーネックの3種類、すべて違うタイプのジャージーを採用した点についてだけ、ほんのり評価したい。

色のバランス - 1 シェイプ - 2
バリエーション - 2 
ロゴ - 1
ブランド力 - 1
総合評価 - 1.4

 

1位 Florida Gators (フロリダ大学)

画像9

栄えある最下位。青&オレンジのスクールカラーを、単にニューヨーク・メッツっぽくし、劣化させただけのユニフォーム。2位のクレイトン大学、3位のマーサー大学よりダサいかと言われれば、そんなことはないが、お前らはメッツ傘下のマイナーリーグの球団か、と思えるほどのオリジナリティのなさ。その点について、最大限の低評価を与えたい。右のユニフォームはFのワンポイントではなく、GATORSと入れていれば、見た目としてはかなりかっこ良くなる。しかし、そうするとなおさらオリジナティがないので、どちらにしても評価しがたい。MLB球団のユニフォームをパクると、アマチュアらしさ、カレッジらしさもなく、オリジナリティもない、哲学や美学のない集団に見える。かっこいい、ダサい、そんなことよりも気になったことなので、特別に最下位にした。*総合評価以外は、パクリを度外視した場合の配点を示しておく。

色のバランス - *4 シェイプ - *4
バリエーション - *3 ロゴ - *3
ブランド力 - *4
総合評価 - 1

 

WORST4 の総括:

ジャージー単体の評価するならば、ダサさ極まるかなりの激戦になったと思われるが、3パターンのユニフォームを合わせて評価したためか、ダサさ加減が思ったよりもマイルドになった。ここまで酷評しておいてなんだが、ダサさもカレッジベースボールの魅力ともいえる。だからこそ、マイナーリーグ球団のように、自由奔放なデザインがもっとあっても良かった。カレッジベースボールのユニフォームは、歴史があり資金潤沢なMLBと、新興球団が多く自由なデザインが目立つマイナーリーグ、その間に挟まって中途半端なユニフォームを作っているような印象だ。それはそれでいいが、個人的にはもっとどちらかに振れてくれたほうが、かっこよくなる、もしくは、愛着がわくような気はする。

以上、今回は2019 D1 Uniform Voting Tournament選出64校のユニフォームを古着業界で働く野球好きの私がTOP4、WORST4を決めてみました。

画像引用先 https://www.collegebaseballhub.com/post/2019-d1-uniform-voting-tournament


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